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2017年08月10日

ハゲない、だけど不遇…!? 「カッコいい白髪」を認めない日本的価値

ハゲない、だけど不遇…!? 「カッコいい白髪」を認めない日本的価値 (オトナンサー) – Yahoo!ニュース

オトナンサー

 白髪は40代で出始め、60代で目立つと言われていますが近年、「年齢の割に白髪が多い」という悩みを持つ人が増えています。皆さんの周りにも、20代で若白髪と言われている人はいませんか。まあ、白髪が増えて喜ぶ人は少ないと思いますが、実は、良いことが一つあるのです。

ずばり、ハゲにくいことです!

原因は「加齢」「病気」「ストレス」

 白髪になる人は、髪と皮膚の結びつきが強く、抜けにくいのがその理由です。この日本社会で、白髪の上にさらにハゲていると、美的センスは「やや低め」ですから、白髪の人がハゲにくいという事実はある意味、「朗報」と言えるでしょう。

ちなみに、白髪の原因は主に3つあります。「加齢によるメラニン減少」と「病気」、そして「ストレス」です。

メラニンとは、毛髪の色素細胞で作られる色素のことで、毛髪を黒く見せる役割があります。しかし、加齢によって色素細胞はメラニンを作ることができなくなるため、白髪が黒髪に戻る可能性はほとんどありません。

続いて「病気」です。具体的には、胃腸障害や甲状腺疾患、下垂体障害、栄養失調などが該当します。これらは、その原因が解決すれば、黒髪に戻ります。

最後に「ストレス」です。その理由は、先述した色素細胞がストレスに弱いため、メラニンを作る力が低下するからだとされています。加えて、ストレスは自律神経のバランスを悪化させ、栄養が頭皮から髪の毛に行きにくくなるのです。しかし、ストレスさえ取り除けば、元気がなくなった色素細胞は復活します。

最近では、ストレスによるケースが増えてきているように思います。

「カッコいい白髪」なんて、正直ムリ

 少し話はそれますが、マリー・アントワネット王妃が亡命に失敗した際、ひと晩で全ての髪が白髪になり、鏡を見て悲鳴を上げたという逸話が残っています。これは、精神的ショックから血液循環が悪くなり、毛の皮質細胞が緩み、その中に気泡が入って起こったものと考えられています。その空気が光を反射し、白く見えたというのです。

この逸話がどこまで真実なのかは甚だ疑問ですが、ストレスはそれほどまでに、髪に影響を与えるという、都市伝説的なストーリーだと筆者は考えています。

そういえば、よく「カッコいい白髪」といいますが、正直難しいのではないでしょうか。筆者は、吉川晃司かブラックジャックくらいしか思い浮かびません。しかも男性。“永遠のアイコン”吉永小百合はばっちり黒髪です。これでは、女性が白髪をポジティブに捉えることなど、ハートが相当強い人でなければ無理でしょう。唯一、希望があるとしたら、夏木マリのように、アーティスト的観点から白髪を捉えることでしょうか。

そうであれば、物理的に立ち向かうしかありません。「黒髪の中に白髪」よりも「金髪の中に白髪」の方が目立ちにくいため、全体的に明るくするのもアリでしょう。その中で、ハイライトカラーをかぶせたりしたら、結構ごまかせるかもしれません。しかし、それは結局、ヘアカラーに頼ることなのですが。

 

 

腹をくくれば、「姉御ポジション」に

 平安時代、面長や下膨れ、細目が美人であったように、白髪こそが「美の終着点」という時代が来るのをおとなしく待つしかないのかもしれません。しかし「白髪=老化」という考えが日本にはびこっている限り、まだまだ難しいのではないでしょうか。

日本人の筆者が実感したことはありませんが、フランスなどでは、女性は年を重ねるごとに美しくなるとされています。少し「ロリータ文化」が強い日本が、フランス的価値観にシフトした時、ストレスの陰に隠れた日本人の白髪は日の目を見るかもしれません。

日本では、白髪はマイナスイメージが強すぎて、特に若人はカミングアウトする人も少ないでしょう。ランチでもしながら「白髪が出てきてやばい」とラフに話し合うことができれば、ストレスも減り、白髪対策について情報交換できるのではないでしょうか。

どうしたらラフに話し合えるのか――。これも難問ですが、私なりに少し考えてみました。まずは、犬が相手に降参しておなかを見せるように、「私の髪はメラニンを作ることを諦めました。もはや、染めるしか手立てはありません」と開き直ることが一つ。

もう一つは「私の『白髪』はあくまで、ストレスなどによる一時的なものであり、きっと元に戻る」と信じ、相手に意見を求めることです。原因はどうあれ、白髪ができたことを受け入れ、人に話す勇気を持てば、怖いものなどありません。しかも、一度「白髪」という言葉を使ったことで今後、同様のことを相手に話す心理的なハードルが確実に下がります。「自分が白髪のパイオニアになってやる」くらいの気力で現実に立ち向かえば、おしゃれで信頼できる「姉御ポジション」に就けるかもしれません。

医師・健康エッセイスト 藤野みゆき

 

 

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